事後報告となってしまいましたが、先日22日日曜日にもう番組で編曲として携わって4年目になりましたBS-TBS「日本名曲アルバム」の公開収録がありました。
昨年から番組に登場した「杜の音シンガーズ」、「Ensemble OASIS」が加わり全9団体、177名が出演され、全体合唱後の2曲ではピアニストの皆さんも加わり迫力のステージでした。
今回すでに収録された曲と新曲を加えて、全11曲のアレンジ。
(当日の演奏順)
<Chor Stella>
全4曲「埴生の宿」「踊り明かそう」「もしもピアノが弾けたなら」が再演。「喝采」が新アレンジでした。
「埴生の宿」はアカペラながら途中で転調あり、オブリありと盛りだくさんの内容。「もしもピアノが弾けたなら」はChor Stellaで初めてトライしたソリスト4人のカルテットに、合唱という特別なアンサンブルの代表曲となりました。
「喝采」は安倍なつみさんとのコラボで番組で編曲したのですが、今回は合唱となり改めてメロディ、そして歌詞の力強さを再認識した1曲となりました。コンサートのオープニングでぐっとお客さんの心を引きつける素晴らしいパーフォーマンスでした!
<フェリス・フラウエンコーア>
1曲「ひとりじゃないの」の再演でした。土屋先生がおっしゃっていたように「希望」にあふれる3曲に選んでいただき本当にありがとうございます!華やかな皆さんの登場に会場がどよめき、そして歌声に皆さん癒やされていました。「ひとりじゃないって すてきなことね」の歌詞がずっと頭に残る名曲です。
<昭和音楽大学合唱団>
こちらもいつも楽しく、元気に演奏してくださるみなさん。今回は暗譜で新作「高原列車は行く」を歌っていただきました。歌声喫茶などで知られる名曲なのですが意外とメロディラインが難しいのです。そんな中最近マイブームの途中での挿入歌「青い山脈」(Jスコラーズと曲がかぶってしまいましたが)、「丘を越えて」にも気づいて口ずさんでいただけたら嬉しいです。
<Ensemble OASIS>
こちらも再演ではあるのですが「夢一夜」を演奏していただきました。正直なところフォークソングは合唱アレンジするときに結構色々と考えてしまうジャンルなのです。ギター一本だったり、コード進行がある程度決まっていたり、また曲によっては抑揚がなかったり(あると合唱アレンジしやすい)。。。そんな中「夢一夜」はメロディ自体にとても特徴があり(個人的に好きなのは「ひとよかぎりにさくはなのように」というラインで、3番のみハーモニーになるアレンジになってます)一人一人個性があり、魅力的な声のOASISの皆さんとの相性がよかったのには実は初めて収録した時に気づきました。
<杜の音シンガーズ>
昨年からかなり挑戦的な楽曲をどんどん歌っている意欲的な合唱団。リハでも色々なリクエストにトライしてもらい、どんどんアレンジも変更したりしてしまうのですが(すみません。。。)今回は再演の「ウィスキーがお好きでしょ」と「私は泣かない」の2曲でした。今回再演の曲に関しても少しずつ手を加えていて(特に内声とか、転調具合や細かな音の長さの変更だったりと違いはわからない程度ではあるのですが)その中でも後半最初の曲ということでイントロをばっさりと切った「ウィスキー」はとても印象に残ったと思います。「私は泣かない」は雪村いづみさんの名曲。作曲はあのすぎやまこういち先生。原曲が素晴らしすぎるので本当にオリジナルの良さを消さないように心がけた、名曲中の名曲です。この曲ほどピアノと歌が綺麗にシンクロする曲はなかなか無いと思います。
<harmonia ensemble>
4年前の登場された初回から毎回お世話になっているharmoniaの皆さん。「伊勢佐木町ブルース」という合唱で!?!という曲から、そして今回の新アレンジ「川の流れのように」を秋川さんゲストでその4年前に演奏していただいたのが本当に懐かしい1曲でした。
OASISの指揮もされている福永さんとは地上波でのドラマでも大変お世話になり、今回は1曲のみの新曲アレンジだったので制作の皆さんに断りをいれつつ、久しぶりに直接福永さんと連絡をとりやりとりをしながらのアレンジでした。(ドラマの時には毎回基本的に1曲ずつの進行だったので、まずかなり細かな部分まで福永さんとやりとりしながらアレンジを進めて、練習、収録でした。ちなみに日本名曲アルバムでは収録での曲数がかなり多いためそこまでの細かなやりとりはしていません。やはり実際に歌われている方に一度楽譜を見ていただくと、より効果的な方法だったり、ラインだったりが再発見できるので自分はなるべく事前にやりとりをしてアレンジ進めたい派です)
今回一番新鮮に感じたのは「川の流れのように」はほぼdivisi(同じパート内で、さらに別れて演奏する事)なくSATBそれぞれ99%は一緒に歌うというアレンジをリクエストされていました。リハから本番まで聞けば聞くほどその効果というか、やはりパート内で別れてしまうとその分音量的にはどうしても小さくなってしまうので(もちろんバランスをとって歌っていただけるのですが)実際のコンサートでのパーフォーマンスを聞くとなるほど。。。と単純なことではあるのですが勉強になりました。(どうしても上手な合唱団になればなるほど、divisiを使ってハーモニーを増やしたがる傾向にアレンジャーはなるものなので。。。)
と6団体11曲と本当に合唱団のみなさん、ピアニストのみなさん(特に川の流れはかなりの難易度でした、、、山中さんありがとう!!)そして指揮者のみなさん本当にありがとうございました。また収録でもアレンジさせていただくこともあると思いますのでどうぞよろしくお願いします!
ということでアレンジャーは本番になるともう仕事はほとんどないので、のんびりと3階席で楽しんでいたのですが、昨年を上回る団体数で前日からステージリハをこなしていたスタッフの皆さん。そして当日席まででるほどたくさんのお客さんにも来ていただき本当にありがとうございます!!
まだまだ番組は続くと思いますので、さらなる名曲を、少しでもみなさんにお届けできるように頑張りますのでどうぞ「日本名曲アルバム」引き続きよろしくお願いします!
BS-TBS「日本名曲アルバム」
毎週火曜夜7時
http://www.bs-tbs.co.jp/meikyoku/
i.inoue
昨年から番組に登場した「杜の音シンガーズ」、「Ensemble OASIS」が加わり全9団体、177名が出演され、全体合唱後の2曲ではピアニストの皆さんも加わり迫力のステージでした。
今回すでに収録された曲と新曲を加えて、全11曲のアレンジ。
(当日の演奏順)
<Chor Stella>
全4曲「埴生の宿」「踊り明かそう」「もしもピアノが弾けたなら」が再演。「喝采」が新アレンジでした。
「埴生の宿」はアカペラながら途中で転調あり、オブリありと盛りだくさんの内容。「もしもピアノが弾けたなら」はChor Stellaで初めてトライしたソリスト4人のカルテットに、合唱という特別なアンサンブルの代表曲となりました。
「喝采」は安倍なつみさんとのコラボで番組で編曲したのですが、今回は合唱となり改めてメロディ、そして歌詞の力強さを再認識した1曲となりました。コンサートのオープニングでぐっとお客さんの心を引きつける素晴らしいパーフォーマンスでした!
<フェリス・フラウエンコーア>
1曲「ひとりじゃないの」の再演でした。土屋先生がおっしゃっていたように「希望」にあふれる3曲に選んでいただき本当にありがとうございます!華やかな皆さんの登場に会場がどよめき、そして歌声に皆さん癒やされていました。「ひとりじゃないって すてきなことね」の歌詞がずっと頭に残る名曲です。
<昭和音楽大学合唱団>
こちらもいつも楽しく、元気に演奏してくださるみなさん。今回は暗譜で新作「高原列車は行く」を歌っていただきました。歌声喫茶などで知られる名曲なのですが意外とメロディラインが難しいのです。そんな中最近マイブームの途中での挿入歌「青い山脈」(Jスコラーズと曲がかぶってしまいましたが)、「丘を越えて」にも気づいて口ずさんでいただけたら嬉しいです。
<Ensemble OASIS>
こちらも再演ではあるのですが「夢一夜」を演奏していただきました。正直なところフォークソングは合唱アレンジするときに結構色々と考えてしまうジャンルなのです。ギター一本だったり、コード進行がある程度決まっていたり、また曲によっては抑揚がなかったり(あると合唱アレンジしやすい)。。。そんな中「夢一夜」はメロディ自体にとても特徴があり(個人的に好きなのは「ひとよかぎりにさくはなのように」というラインで、3番のみハーモニーになるアレンジになってます)一人一人個性があり、魅力的な声のOASISの皆さんとの相性がよかったのには実は初めて収録した時に気づきました。
<杜の音シンガーズ>
昨年からかなり挑戦的な楽曲をどんどん歌っている意欲的な合唱団。リハでも色々なリクエストにトライしてもらい、どんどんアレンジも変更したりしてしまうのですが(すみません。。。)今回は再演の「ウィスキーがお好きでしょ」と「私は泣かない」の2曲でした。今回再演の曲に関しても少しずつ手を加えていて(特に内声とか、転調具合や細かな音の長さの変更だったりと違いはわからない程度ではあるのですが)その中でも後半最初の曲ということでイントロをばっさりと切った「ウィスキー」はとても印象に残ったと思います。「私は泣かない」は雪村いづみさんの名曲。作曲はあのすぎやまこういち先生。原曲が素晴らしすぎるので本当にオリジナルの良さを消さないように心がけた、名曲中の名曲です。この曲ほどピアノと歌が綺麗にシンクロする曲はなかなか無いと思います。
<harmonia ensemble>
4年前の登場された初回から毎回お世話になっているharmoniaの皆さん。「伊勢佐木町ブルース」という合唱で!?!という曲から、そして今回の新アレンジ「川の流れのように」を秋川さんゲストでその4年前に演奏していただいたのが本当に懐かしい1曲でした。
OASISの指揮もされている福永さんとは地上波でのドラマでも大変お世話になり、今回は1曲のみの新曲アレンジだったので制作の皆さんに断りをいれつつ、久しぶりに直接福永さんと連絡をとりやりとりをしながらのアレンジでした。(ドラマの時には毎回基本的に1曲ずつの進行だったので、まずかなり細かな部分まで福永さんとやりとりしながらアレンジを進めて、練習、収録でした。ちなみに日本名曲アルバムでは収録での曲数がかなり多いためそこまでの細かなやりとりはしていません。やはり実際に歌われている方に一度楽譜を見ていただくと、より効果的な方法だったり、ラインだったりが再発見できるので自分はなるべく事前にやりとりをしてアレンジ進めたい派です)
今回一番新鮮に感じたのは「川の流れのように」はほぼdivisi(同じパート内で、さらに別れて演奏する事)なくSATBそれぞれ99%は一緒に歌うというアレンジをリクエストされていました。リハから本番まで聞けば聞くほどその効果というか、やはりパート内で別れてしまうとその分音量的にはどうしても小さくなってしまうので(もちろんバランスをとって歌っていただけるのですが)実際のコンサートでのパーフォーマンスを聞くとなるほど。。。と単純なことではあるのですが勉強になりました。(どうしても上手な合唱団になればなるほど、divisiを使ってハーモニーを増やしたがる傾向にアレンジャーはなるものなので。。。)
と6団体11曲と本当に合唱団のみなさん、ピアニストのみなさん(特に川の流れはかなりの難易度でした、、、山中さんありがとう!!)そして指揮者のみなさん本当にありがとうございました。また収録でもアレンジさせていただくこともあると思いますのでどうぞよろしくお願いします!
ということでアレンジャーは本番になるともう仕事はほとんどないので、のんびりと3階席で楽しんでいたのですが、昨年を上回る団体数で前日からステージリハをこなしていたスタッフの皆さん。そして当日席まででるほどたくさんのお客さんにも来ていただき本当にありがとうございます!!
まだまだ番組は続くと思いますので、さらなる名曲を、少しでもみなさんにお届けできるように頑張りますのでどうぞ「日本名曲アルバム」引き続きよろしくお願いします!
BS-TBS「日本名曲アルバム」
毎週火曜夜7時
http://www.bs-tbs.co.jp/meikyoku/
i.inoue
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