テレビドラマ盛り上がってようですが、個人的に見ていたのは夜中の「深夜食堂2」でした。ビックコミック好きなので(笑)
最終回はストーリーは漫画にないオリジナルで、あまり好きではなかったけど、まさかScarlatti(スカルラッティ)のソナタが使われると思わなかった。(A Major K. 208)ハープシコードのソナタをピアノで弾いてるのですが、コード進行(和声)がなかなか良い感じ。バッハ、ヘンデルと同じくバロック時代なので、ハーモニーが意外と複雑なんです。
あ、ちょっと専門的な話になりますが、、、
K.208中で気になるのは、A Major(イ長調)で、途中でAmコード(i)が4-3susで登場してくること。V - i - v - viφ - V/ii - IIという流れは秀逸。ぐっと!引き寄せられます。
(現代風に書けば)
E - (Am(add9)/C) - Am/C - Em/G - F#m7b5/A - F#7/A# - B
(カッコで囲まれたコードは、経過コードとして、普通はアナライズしません)
加えて普通は4小節とかをフレーズとして、たとえば8小節だったり、12小節だったりで、一つのフレーズが完成するのですが、このK208.前半部の終わりでcadenceとして終わるかな?と11小節目で思っていると。。。(V/V)(もちろんKey in Aなので、Bコード)
12小節でまさかのAコード(I)が登場。それも9-8susが付いているので、現代風にアナライズすると
C#m7 (もしくはEm/C#)からA/C#
なんていう洒落た進行に。この時代のソナタは最終的に(V)コードになって、最初の(I)に戻らないといけないので、この後E(V) まで戻ると、なんと14小節フレーズに。この4で割り切れないフレーズというのは、曲を印象づけたり、もしくは雰囲気・場面をかえたりするのに有効です。(現代では音を変えたり、拍子を変えたり、それこそグルーブを変えたり色んな事ができますが、このような古典的な方法(他にはヘミオラなど)は見なおす必要があると思います)
後半もなかなかですが、前半の(i)コードに勝る衝撃はないかな。。。と思います。
(興味のある方は、是非IMSLPの以下のページから参照)
http://imslp.org/wiki/Keyboard_Sonatas,_Kirkpatrick_Catalogue_201-300_%28Scarlatti,_Domenico%29
そういえばハープシコードといえば、イタリア語で「チェンバロ」中学生の音楽のテストで、一番自信のあった音楽の筆記テストで「チョンバロ」って書いて100点取れなかった呪いから、一度も生涯筆記テストで満点は取れない(笑)一生忘れん。んでもって、英語のハープシコードって書けば間違えなかったのに。
あ、今日は普通に仕事に、洗濯、また先ほど楽譜の案件があって無事に終了。無事にリハーサルが迎えられますように〜!明日も朝一でオペラの稽古のお手伝い。 一度楽譜に目を通しておこう。まったくもってクリスマスっぽくないですな(笑)
最後に先日コメント欄でO先生からご指摘あった、Victorの犬の続きです!ちなみにこの上にはアナログ盤最後も飾られています。これは後日。
i.inoue
最終回はストーリーは漫画にないオリジナルで、あまり好きではなかったけど、まさかScarlatti(スカルラッティ)のソナタが使われると思わなかった。(A Major K. 208)ハープシコードのソナタをピアノで弾いてるのですが、コード進行(和声)がなかなか良い感じ。バッハ、ヘンデルと同じくバロック時代なので、ハーモニーが意外と複雑なんです。
あ、ちょっと専門的な話になりますが、、、
K.208中で気になるのは、A Major(イ長調)で、途中でAmコード(i)が4-3susで登場してくること。V - i - v - viφ - V/ii - IIという流れは秀逸。ぐっと!引き寄せられます。
(現代風に書けば)
E - (Am(add9)/C) - Am/C - Em/G - F#m7b5/A - F#7/A# - B
(カッコで囲まれたコードは、経過コードとして、普通はアナライズしません)
加えて普通は4小節とかをフレーズとして、たとえば8小節だったり、12小節だったりで、一つのフレーズが完成するのですが、このK208.前半部の終わりでcadenceとして終わるかな?と11小節目で思っていると。。。(V/V)(もちろんKey in Aなので、Bコード)
12小節でまさかのAコード(I)が登場。それも9-8susが付いているので、現代風にアナライズすると
C#m7 (もしくはEm/C#)からA/C#
なんていう洒落た進行に。この時代のソナタは最終的に(V)コードになって、最初の(I)に戻らないといけないので、この後E(V) まで戻ると、なんと14小節フレーズに。この4で割り切れないフレーズというのは、曲を印象づけたり、もしくは雰囲気・場面をかえたりするのに有効です。(現代では音を変えたり、拍子を変えたり、それこそグルーブを変えたり色んな事ができますが、このような古典的な方法(他にはヘミオラなど)は見なおす必要があると思います)
後半もなかなかですが、前半の(i)コードに勝る衝撃はないかな。。。と思います。
(興味のある方は、是非IMSLPの以下のページから参照)
http://imslp.org/wiki/Keyboard_Sonatas,_Kirkpatrick_Catalogue_201-300_%28Scarlatti,_Domenico%29
そういえばハープシコードといえば、イタリア語で「チェンバロ」中学生の音楽のテストで、一番自信のあった音楽の筆記テストで「チョンバロ」って書いて100点取れなかった呪いから、一度も生涯筆記テストで満点は取れない(笑)一生忘れん。んでもって、英語のハープシコードって書けば間違えなかったのに。
あ、今日は普通に仕事に、洗濯、また先ほど楽譜の案件があって無事に終了。無事にリハーサルが迎えられますように〜!明日も朝一でオペラの稽古のお手伝い。 一度楽譜に目を通しておこう。まったくもってクリスマスっぽくないですな(笑)
最後に先日コメント欄でO先生からご指摘あった、Victorの犬の続きです!ちなみにこの上にはアナログ盤最後も飾られています。これは後日。
i.inoue
ニッパー
返信削除って名前なんだって。
ニ、ニッパーっていうんですね!知らなかった。。。おまけにチッパーという仔犬もいるとか。Wikipediaに項目があるなんてびっくりです。
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